神奈川県議会 令和2年第2回定例会 7月質疑
<ともに生きる社会かながわ推進特別委員会>
特別委員会では、以下の要望を行いました。
平成28年7月26日、県立の障害者支援施設である「津久井やまゆり園」において大変痛ましい事件が発生しました。
このような事件が二度と繰り返されないよう、ともに生きる社会の実現を目指し、その年の10月に「ともに生きる社会かながわ憲章」が定められたが、憲章の理念の普及に向けた取組は多くの方に理解して頂くことが重要です。
県民の幅広い年齢層の方へのアプローチには様々な方法を考えるべきであり、県の便りでは、障害の状態や程度にかかわらず、誰もが一緒に楽しめるイベントを企画したラミレスさんの記事が紹介されていました。
そこには「日本では障がいのある子と健常の子が一緒に楽しめる場所やイベントが少ない」とも話されています。
県はこれまでもフォーラムや「みんなあつまれ」など様々な取組は行ってはいますが、正直憲章の認知度は低いのが現実です。
私は30年前より障がい者施設でボランティアなど行い、身近に接してきましたが、普段の生活の中で障がい者のある方との接点は少ないのが現実です。
そのような中、昨年私が観たドキュメント映画「みちくさ」は大変感動もしました。
身近に感じられる機会としては、そのような上映会や横浜市で行われたトークライブ、アート作品の展示など、学校教育や各企業との連携、さらには数多くある県立施設や県庁内、日本大通りなども利用し増やしていただくこと。
また、県は若年層をターゲットに50万の費用で作成したロゴがありますが、どちらかというとテキスタイルという印象もあり、テーマのブルー系も悲しみや不安、冷たいマイナスイメージもあり、アレンジをするなど今後は考え直す必要も感じます。祥子さんの題字を使った日めくりカレンダーやうちわ・Tシャツなどこれまでのアイテムもしっかり活用しながら、引き続き憲章の理念の普及に努めていくこと。
さらには、先日中井やまゆり園職員による虐待事件が発生、そのような事件は決して許されないが、私自身も障害のある方と生活を共にしたこともあり、施設従事者へのフォローもとても大事だと感じています。
障害のある方、無い方、また、関係者すべての人たちで「支えあう社会」を築いていくことが一番重要だと考えます。
人は完ぺきではなく誰もが誰かの支えと共に生きています。
「ともに生きる社会 かながわ憲章」が多くの県民へと普及することをもとめました。