神奈川県議会 令和元年第3回定例会(9月6日~12月18日)その1
議員一年目の県議会では、国際文化観光・スポーツ常任委員会と社会問題・安全安心推進特別委員会に所属しました。令和元年2回目※の定例会 、9月の委員会では、以下の質問と要望を行いました。
※定例会は、1月からの会を第1回と数える為、第3回となります。令和元年度としては、2回目の開催です。
<国際文化観光・スポーツ常任委員会>
国際文化観光
1. 海外からの誘客プロモーションについて
先週ワールドカップが開催し、いよいよ観光客はじめ、海外からも多くの観光客が日本を訪れることとなる。県内の多彩な観光資源の発掘・磨き上げや魅力的な周遊ルートの開発として、本県ではTokyoDayTripーKNAGAWA では本年度7月には1000本のインバウンドツアーが達成したと伺っている。いよいよ観光客はじめ、海外からも多くの観光客が日本を訪れることとなるが、外国人観光客の誘致について何点か伺います。
問1 外国人観光客の誘致にあたっては、対象となる国や地域を定めたプロモーションをすることが有効だと思うが、県においてはどのようなターゲットを設定しどのような取組を進めてきたのか確認したい。
問2 国や地域とは別に、違う切り口となる客層や年代・性別などのターゲットとした取組も有効であと考える。県としては、特定の客層をターゲットにした設定した取組を行っている大体的な例はあるのか。
問3 新たに富裕層もターゲットにするという企画を強化するとあったが、現在本県が取組んでいる富裕層を対象にした観光コンテンツにはどのようなものがあるのか。
問4 そのTokyoDayTripは私自身も以前、富裕層のスタンスに立ち、9つあるテーマからはラグジュアリー、地域設定を横浜川崎地域で検索してみました。どのようなコンテンツがアップされるか楽しみにしていたところ、実際すべてのコンテンツから高級和食店が1件しかヒットしなかった。すでにワールドカップも開催され、この時期にしては内容の不十分さを感じざるを得ないが、実際どの程度の期間と予算をかけたのか。
問5 かなりの予算かと思われるがサイト数・アクセス数はどのようになっているのか。費用対効果はどうなのか。
問6 本会議においても知事からは対面やWEBアンケート調査など行っていくとの答弁も伺い、内容の充実を図っていくとのことであるがいつまでに充実させるのか。
問7 そのようなアンケートやコンテンツを活かしながら、県としては、今後どのようなプロモーションを展開していくのか。
問8 答弁にもあった富裕層のターゲットへのコンテンツを強化していくことに加え、本県がSDGsに力を入れていることをアピールするうえでも、未病ともつながる健康的思考からのオーガニックや地産地消などのテーマも取り組んでいただきたいと思うが、県としてはどのように誘客プロモーションとSDGsをとらえているのか最後に伺いたい。
(要望)
県としては課題である観光消費額の拡大に向けて、富裕層などのターゲットを絞った取り組みは有効である。しかしながら、先日、業者向けのラグジュアリーコレクションを拝見したが、カタログとしては美しくかなりの予算もかけられたようであるが、個人的ではありますが、コンセプトとコンテンツが疑問に思う場所もありました。
また、インバウンド業界の方からはTokyoDayTripのサイトに対して「かながわ県の全体像、エリア毎の全体像や特徴が掴みずらい。さらに、全く予備知識がない人が見た時にはとても分かりにくい」という意見もいただきました。
観光客の情報源も今やFACEBOOKやインスタグラムなどのSNS,個人のブログなど、旅行者自らの発信がかなりの情報源ともなる現代において、今までの価値観とは異なる、今後はターゲットを絞った様々なニーズを踏まえたプロモーションはとても重要であると思う。
すでに東京2020オリンピック・パラリンピックまでは1年を切った。
先ほども述べましたが訪日外国人の数が昨年は減少しており、全体の観光客数も前年対比で43万人減少しています。減少している地域ばかりの中で、唯一観光客が伸びているのが私の地元横須賀市や葉山町、逗子市、三浦市の三浦半島でした。その三浦半島のさらなる魅力発信を期待するとともに、1000通りのツアーを達成したことも踏まえ、外国人の誘致に一層取り組んでいただきたい。
2. 外国籍県民を取り巻く課題への対応について
近年、本県における外国籍県民の数は増加しており、とりわけ、ベトナム人の増加が著しいと聞いている。
また、本県においては、ベトナムとの交流に力を入れており、文化交流における積極的な取組では、本年度9月に開催された「ベトナムフェスタ㏌神奈川」は今年で5回目、さらに今年11月には2回目となる「神奈川フェステイバル㏌ハノイ」の開催が予定されている。
今後、改正入管難民法の施行に伴い、ベトナム人をはじめとする外国籍県民の一層の増加が見込まれる中、ベトナムフェスタのような文化交流イベントを通じて、多文化理解の促進を図っていくことも重要ではある。
一方、外国籍県民の増加に伴い、本人の生活上の課題、あるいは地域コミュニュテイの中で、定着にあたっての課題など、外国籍県民を取り巻く課題は、今後ますます顕在化すると思われ、とりわけ言葉の問題は大きな課題。
そこで、外国籍県民の現状を含め、外国籍県民に対する生活支援、先日の代表質問で作山議員が知事に見解を確認した日本語教育の推進などについて幾つか伺います。
問1 本県の外国籍県民数は年々増加で本年度1月においては昨年より14,063人増加の212,567人と確認している。訪日外国人に加え、外国籍県民数も増加という実態から、特に増加傾向が著しい外国人の状況について確認したい。
問2 外国籍県民全体の増加状況としてベトナム人の増加が著しいことは分かった。ここ数年特に県が力を入れているベトナムとの経済・文化交流の取組が数字として表れている成果とも思われるが、その増加が著しい国籍の方々に対する支援として、特に充実を図った取組はあるのか。
問3 日常生活支援としては様々な取組は理解したが、ここ数年本県においても先日台風15号のような被害の大きな災害も発生している中、災害時の外国籍県民などへの支援も重要と考える。そのような災害時における外国籍県民に対しては、どのような支援を行うのか伺う。
問4 相談窓口や災害時での対応について充実していることは承知した。昨年も相談件数は医療関係が特に多いと聞いている。外国籍県民にとって医療や災害時におけるセンターの対応はとても重要である。今後も増加現象となることが感じられる中、さらなる充実した取り組みを希望する。
次に、今回の改正入管難民法の改正で創設された、特定技能14種での在留資格習得にあたっての日本語能力の資格要件について確認したい。また、家族帯同についてはどうなのか、併せて伺う。
問5 日本語能力検定N4のレベルは日常生活上全く問題なく使えるレベルなのか。
問6 検定へ向けては日本語ボランティアの方などの協力も必要かと思われる。作山先生の代表質問においては知事からは「日本語教育における広域自治体である県の役割を見直す」との答弁があったが、具体的にどのような役割を担おうと考えているのか。
問7 日本語教育に関し、同じく知事から「現実な実態や課題を把握するための調査を実施する」旨の答弁があったが、どのような調査なのか伺いたい
問8最後に、知事からは「調査結果を踏まえて日本語教育の総合的なの総合的な体制づくりの指針となる計画を策定する」旨の答弁もあった。日本語教育の推進に関する計画と策定に基づく事業の実施に当たって、今後どのように取り組むのか伺う。
【要望】
今後、外国籍県民が増加していく中での生活支援としては、本人やその家族のためのみならず、地域コミュニテイーの中で、外国人が孤立しないためにも、言葉の障害をなくしていくための日本語教育の強化に加え、外国人の受診しやすい医療制度の整備等々,世界の中でも日本であえて働くことを選択する環境作りが重要である。
日本は,世界の中でとても安全・安心な社会を作り出している点や、独特の魅力的な日本文化を保持している点、さらに高度で平等な医療サービスなど、外国籍県民にとっても文化面・生活面 等々において、多くの惹きつける要素を持っている。しかし,まだまだ外国籍県民が日本で生活しながら働くためには、様々な障壁があることも事実である。
今後、外国籍県民が本県の各地域で定着し、子供たちも含め安心して暮らせる環境を整えて頂くよう要望する。
3. 県立青少年センターに舞台芸術の振興について
青少年育成の拠点として様々な事業を行い、青少年や県民の舞台芸術活動への支援としても多くの方が利用されている県立青少年センターの施設は本年度9月13日に景観改善工事が終了した。横浜住民からもっと広く利用されるよう取り組んでほしいという声もいただいており、先月8月26日、青少年センターのスタジオHIKARIにて開催された「青少年のための芝居塾2019公演」を鑑賞した。その際、青少年センター内を見学、説明なども受け、青少年向けの様々な取組に加え施設では演劇など志のある方にとっても素晴らしい施設と感じた。
そこで、青少年センターにおける舞台芸術の振興についていくつか伺う。
問1 青少年センターの相談やホール、スタジオHIKRIの年間の利用者層、利用率について伺う。
問2 利用者が学生・若者が多いということで、利用も公共施設の利用者が多いかと思われるが、駐車場スペースが以前より半分となった事に対して、利用者への取組はどうなっているか。
問3 ともに生きる社会神奈川の実現においても文化芸術を通した取組は重要。実際の利用者の評判は現在の個人の相談や学校単位での利用状況を伺いたい。
【要望】
先日県立青少年センターにおいて演劇を鑑賞、隣接している県立図書館や音楽堂など戦後モダニズム建築や能楽堂から神宮・公園と、西区紅葉ケ丘にある5つの公共文化施設「紅葉ヶ丘まいらん」は県においても新しい魅力ある文化的地域であると感じた。横浜市在住の方からも素晴らしい施設・環境をもっと広く紹介してほしいという声もいただいた。センター内にはカフェもあり、ちょうど9月13日に新しい紅葉ヶ丘がオープンしたとのこと。
景観やアクセスも改善され、さらに東京2020オリンピック・パラリンピックの開催は国際交流・経済交流の進展が期待される。世界的建築家コルビジェに日本人として初めて支持した前川氏の建築は、本県にとっても世界各国から訪れる多数の外国人に対して、本県の歴史や文化を発信する絶好の機会でもある。
紅葉ヶ丘文化ゾーンとして、プロモーションなどにも力を注ぐとともに、県民にとってもより良い地域となる取組を要望します。
スポーツ
1. 東京2020オリンピック大会の準備状況とSDGsへの取組について
東京2020大会セーリング競技に向けて湘南港の艇移動など様々な準備が進められていることは承知している。私も今年の8月に行われた「READY STEADY TOKYO-セーリング」を視察したが、江の島ヨットハーバーに多くの海外選手が集まるなど、普段と違ったにぎわいを目の当たりにし、いよいよオリンピックが来年に迫っているということを肌で感じた。
そのような中で、昨年に引き続き今年も台風により、江の島かもめ駐車場に移動していたディンギーに被害が生じるなど、いくつか課題となる点も見受けられた。また、セーリングは海を舞台とする競技であり、当然、本県が推進するSDGsにも深い関わりがあると思っている。そういった観点から、東京2020大会の準備状況とSDGsへの取組について、いくつか伺いたい。
〔台風15号による影響〕
台風15号によって江の島かもめ駐車場に移動していたディンギーへの影響について、この場所は、昨年も同様に台風の被害を受けたところであり、2年連続となると、来年の本大会も心配である。そうした観点から、これまでの状況を振り返りつつ、来年に向けた対応について伺っていきたい。
問1 昨年度のかもめ駐車場に移動していたディンギーの被害状況と県の対応について伺いたい。
問2 昨年度に被害が生じたことを受けて、今年の艇の移動にあたっては、台風による被害防止策として、どのような対策を講じたのか。
問3 昨年度の被害を踏まえた取組を行ったにもかかわらず、今年も台風による被害が生じたわけだが、この点について、県としてはどのようにとらえているのか。
問4 2年連続で台風が通過し、来年も台風が来ることは十分に考えられる以上、来年に向けては、より万全な対策を講じておくことが必要だが、どのような対策を考えているのか。
問5 本大会中の湘南港における競技艇の台風対策も重要であるが、どのような対策を考えているのか。
問6 江の島かもめ駐車場は、大会本番時には仮設建築物が設置されると承知しているが、台風が来れば大きな影響を受ける可能性が高いと思うが、どのように対策を講じていくのか。
〔SDGs〕
次にSDGsの取組について伺いたい。
問7 8月に開催された「READY STEADY TOKYO-セーリング」では、選手や関係者向けにペットボトルで飲み物を配布している場面を見た。参加した選手からもごみはたくさん発生したと思う。このような状況について、本大会では、何らかの対策がされるのか。
問8 県はプラごみゼロ宣言の取組を広く発信していくため、湘南港に海洋ブラごみ回収装置であるシービンを導入したと聞いているが、ついては積極的に情報発信をすべきと考えるが、これまでどのような発信をしているのか?
問9 シービンの設置台数は日本でも初めてと聞いている。これまでのどのような成果があったのか、また、課題は?今後、県内海岸での展開はどのように考えているのか?
〔暑さ対策〕
本大会時の暑さ対策について伺いたい。
問10 屋外で行われるセーリング競技については、観戦者の暑さ対策も重要な課題だと考える。まず、確認したいのだが、セーリング競技の観戦場所はどこなのか。また、屋根などはつくのか。
問11 炎天下の中、長時間にわたる観戦は、観戦客の熱中症などが心配である。来年の本大会に向けた観戦客に対する暑さ対策はどのように考えているか。
問12 様々な暑さ対策が行われたとしても、ここ2~3年の夏の暑さを考えると、熱中症になってしまう方が出る可能性は否定できない。もし患者が出てしまった場合の救護体制の状況などはどうなっているのか?
(要望)
来年の本大会時の台風への対応や暑さ対策については、組織委員会において行うということは承知したが、これらの問題については、会場所有自治体である県や藤沢市も当然、協力して対応していかなければならないと思っている。
オリンピックを見に来られた方や出場する選手、そして関係者が安心して参加出来る大会とならなければ、オリンピックが成功したとは言えない。その為にも、台風への対応や暑さ対策を始めとした安全面への配慮にはしっかりと検討を進めていただきたい。
また、オリンピックは世界的な注目を集める大会であり、海と関わりの深いセーリング競技においては、プラごみ対策への意識はとても高い方が多く、本年度のテストイベントに参加された選手の投稿では、開催時の対応に対してウオータースタンドのようなリフィールステーションは無く、ペットボトルのみの提供であったこと、さらに、リサイクルの方法も不明確など厳しい意見も投稿されている。非常に厳しい意見ではあったが、オリンピックを機に改善されると期待もしています。
本県のSDGsの取組をPRする絶好の機会であることから、関係する所管課ともしっかりと連携を取り、プラごみゼロ宣言へ向けたより一層のSDGsの推進に努めていただきたい。
2. ねんりんピックかながわ2021に向けた準備状況について
先日、34回目となる「ねんりんピックかながわ2021」に関して、総合開会式の会場を当初予定していた日産スタジアムから横浜アリーナに変更するとの報告を受けたが、このことに関して、何点か伺いたい。
問1 ねんりんピックかながわ2021は、交流大会の開催種目が最大になると伺っているが、総合開会式で参加する選手や役員の数はどの程度を見込んでいるのか、伺いたい。
問2 総合開会式の会場となる横浜アリーナの収容人数はどのくらいか。
問3 ねんりんピックに参加する選手に加え、選手を応援する家族などの一般観客の数を考えると、横浜アリーナの収容人数は少ないと思われるが、会場として開会式含め3日間の開催においても大丈夫なのか。
問4 開会式に参加したいのに参加できない選手が出て来ることはないのか。また、応援に来る家族はどうか。
問5 総合開会式ではアトラクションが実施されるが、横浜アリーナに変更されると、アトラクションを大幅に変更することになるのか。横浜アリーナではできなくなるアトラクションはないのか。
問6 日産スタジアムには身障者用の座席があるなど、設備がバリアフリーに対応しているが、横浜アリーナの設備もバリアフリーに対応しているのか。
問7 最寄り駅である新横浜駅から横浜アリーナまでの参加者や観客の方の移動はどのように考えているのか。
問8 総合開会式は、参加する選手はもちろん、応援する家族などの観客も楽しめるファミリー向けの式典にすることが望ましいと思うが、どのような総合開会式を目指していくのか、伺いたい。
(要望)
総合開会式の会場が横浜アリーナに変更され屋内という利点もあるが、シニアや障がい者の方が、選手として、応援者として、多く来場される。本県における開催2021年は34回目ともなり、昨年の富山大会では過去最高の経済波及効果が110億あったとも聞いている。新聞の報告によると、参加者の96.9%の方がまた富山を訪れたいとも結果が出ている。
本県においては、初めての開催であり、神奈川県での開催が全ての人にとって、快適に総合開会式の時間を過ごせる配慮をすると共に、各交流大会においても神奈川の魅力を十分に感じていただけるよう要望する。
3. かながわパラスポーツビーチフェスタの開催趣旨について
問1「パラスポーツビーチフェスタ」の開催趣旨ついて改めて確認したい。
問2 企画立案の時期とその後はどのような広報をしたか。
問3 私も午前中から参加したが、様々なプログラムが実施されていた。県だけではなく、プロサッカーチームや剣術グループなどのプログラムが行われていたようだが、これらの団体は、どのような経緯で参加いただくことになったのか。
問4 車いすでの海水浴体験として、水陸両用車いす「モビチェア」による体験を行ったようだが、何人くらいの方が体験したのか? また、体験した方からの感想はどうだったのか?
問5 参加した方々の人数と、感想や意見を聞いていれば伺いたい。
問6 実際に開催してみて、良かった点、また課題と思われる点をそれぞれ伺いたい。
問7 パラスポーツビーチフェスタは、スポーツ局では、今後どうして活かしていこうと考えているのか?また、来年度以降も継続するのか?
(要望)
障がいのある方々のスポーツ体験の機会が増えることは、社会参加の促進や「ともに生きる社会」の実現にもつながり、今回のパラスポーツビーチフェスタの取組みは評価できる。しかし、残念なことに参加者が少なく、同時開催していた鎌倉マリンスポーツフェアーとも間違われてしまうなど課題も見受けられた。
私自身も様々なイベントの企画運営など行ってきましたので、集客の難しさは理解できますが、是非、今回のフェスタの実施結果をしっかりと検証し、1回限りのイベントとすることなく、今後も、さらにより良いイベントとして開催されるよう要望する。
4. 日本大通り周辺における文化プログラムについて
オリンピック・パラリンピックは、スポーツの祭典であると同時に、文化の祭典です。東京2020大会の組織委員会が主催する、公式文化プログラムである「東京2020NIPPONフェスティバル」には4つのテーマがあり、その一つ「共生社会の実現に向けて」というテーマについては、地方公共団体では唯一本県が、公式プログラムに参画することとなった。プレイベントが、先日10月6日の日曜日、日本大通りや県庁本庁舎で開催され、私も参加させていただいた。
また、東京2020大会等を機に、ナイトタイムエコノミーを充実させるべく、エンターテインメントレストラン「浮世絵カフェ」を8月8日に正式にオープンした。それに先駆けて開催された内覧会には、私も参加している。
先日の委員会で、集客についての質疑がなされたが、、その後の状況や、先日の「東京2020NIPPONフェスティバル」のプレイベントの開催状況について、何点か伺います。
問1 10月6日に開催された「東京2020NIPPONフェスティバル」について。WSや体験ブースなどあったがそれぞれ参加者数なども含め開催結果の概要を確認したい。
問2 イベントタイトル等とともに公表されたのが8月28日であったが、開催約1ヶ月前とある意味、間際でもある。当然それ以前から、組織委員会や事業者と実施に向けた調整を進めてきたことと思われるが、こうした取組は、より多くの方が参加できるよう、広報活動など事前準備は重要である。今後の向け、今回のイベントスケジュールを確認したい。
問3 来年の東京2020大会に向けて、どのような課題があったのか伺いたい。
問4「浮世絵カフェ」について、伺いたい。先日も質疑がありなかなか厳しい数字ではあったが、県としてどういったところに課題があると考えているのか。
問5 課題については、事業者と共有できているのか。
問6 明らかになった課題について、来年3月までの開催でもあり、どのように対応するのか、具体的に伺いたい。また、今後、どのように展開していこうと考えているのか。
(要望)
東京2020大会に向け、ナイトタイムエコノミーの核となる事業として始まったのが、この浮世絵カフェである。内覧会には、多くの方が参加されていたので、様々な意見も伺っていることと思う。浮世絵は、江戸時代の人々の暮らしや世相を描く絵画作品であり、世界中から注目される美術品です、県内には藤澤浮世絵館もあることから、連動した企画など含めさらなる広報の充実に加え、浮世絵グッズなど様々な顧客のニーズに応じた取組をとっていただきたい。
また、共生社会の実現に向け、NIPPONフェスティバルのような取組を実施することは非常に有意義である。本年度の様々な文化プログラムの実績を踏まえ、来年度の本イベントには、より多くの方に喜んでいただけるイベントとしての成功を望みます。
5. 県産品の振興について
県では、本年2月に新たな名産100選を選定した。ロゴマークも作成し、今後、積極的にこれらのPRに取り組んでいくものと思う。そこで、県産品の振興に関して何点か伺う。
問1 県産品を扱う県のアンテナショップかながわ屋は、昨年7月に、シルクセンター店から横浜そごう店に移転した。シルクセンター店と比べると売り場面積も小さくなっていると承知しているが、商品構成はどのようになっているのか。
問2 先日実際かながわ屋に行ってみた。食品フロアーということでかなりの店舗数と商品数でもあり、週毎のマルシェは大変賑わいを見出してはいたが、店舗内の商品群は正直他のセレクトショップと同商品などもあり、また、品数は多い分、ポップが小さく見づらいなど課題も見えた。商品構成やレイアウトなどは誰が行っているのか。
問3 県産品のPRがアンテナショップの役割であるとも思う。先日、現場を見ていろいろ話も伺い感じたのだが、現場の店長が元事務職の方でサービス業や店舗運営には未経験の方であったことや、商品構成もどこでも置いてあるようなものも多く、かながわ県の名産というこだわりは正直感じられなかった。
そごうでのオープンから1年が経過したことからも、来年に向け、県としては売上状況含め現状をしっかり見極め、より魅了的な県産品コーナーにしていくことも重要である。
観光協会が運営主体とも聞いているが、今後の取組としてはどのように考えているか伺う。
問4 かながわの名産100選では、食料品だけではなく、魅力的な多くの工芸品も選定されている。工芸品については、どのようにPRしていくのか。
問5 観光と物産は、車の両輪のようなものである。今後、県では名産100選を誘客に向けたプロモーションとしてどのように活用していくのか、最後に伺いたい。
(要望)
本年2月に選定した新たな名産100選は、かながわ屋だけでなく、あらゆる機会を活用して、PRし、観光客の誘客につなげてほしい。また、選定して終わりということではなく、アンテナショップとしてのかながわ屋の特徴も築き、消費者の声も活かしながら、より魅力的な県産品として認知いただけるよう磨き上げを行っていただくよう要望する。
<社会問題・安全安心推進特別委員会>
1. 台風第15号における停電被害と対応について
強い勢力を保って、本県に接近した台風15号は、かつてない暴風により、本県のみならず、隣接する千葉県においても甚大な被害をもたらした。特に、倒木等により停電が県内全域で発生し、復旧に時間が掛かったところも少なくない。私の地元、横須賀市でも、大規模な停電が発生し、完全復旧まで時間を要したところである。また、今朝もかなりの風と雨により外では物が壊れ、不安がよぎった。
今後、同様の災害が起こった際の対応を考えると、改めて県の今回の対応を検証し、改善すべきところは改善する必要があると考える。そこで、台風による停電に対する県の対応について何点か伺う。
問1 本委員会に報告があった台風15号の被害に関して何点か伺う。千葉県ほど広範囲、長期ではなかったが、本県でも停電は発生し、県民生活に影響があったと思う。まず、本県の停電の状況はどうだったのか、確認したい。
問2 県では停電情報に関して、東電などからどのように情報を収集したのか。また収集した情報はどのように市町村や県民に提供したのか。
問3 停電などの影響で、テレビや自宅のパソコンも見られないといった状況であった。県民は大変不安を感じたのだが、このような場合の情報発信についてはどのように考えているのか。市町村を支援する立場の県としての考え方を伺う。
問4 今回、私自身も、また近隣の方々も、ラジオの電波が入りづらい地域であったことからも防災行政無線を意識していたが、9日は全く流れず、熱中症なども心配する高齢者などはとても不安がっていた。停電時の情報の面で、最も頼りにすべきもののひとつが防災行政無線だと思うが、暴風雨時などは、風や雨の音で聞こえなくなるケースもある。このような状況について、どう考えるか。そもそも防災無線自体がない市町村はあるのか。
問5 停電が随所で発生し、継続したことが今回の台風の特徴の一つだったと思う。台風15号への対応に関して、県はどのような課題があると認識しているのか、また、その課題に対してどのように対応するのか、考え方を伺いたい。
問6 千葉県では、備蓄している発電機を市町村から要請がないことを理由に提供しなかったといわれている。本県では、備蓄の状況はどうなっているのか、また、市町村への提供についてはどのように考えているのか。
(要望)
今回の台風15号の教訓を踏まえると、今後は大雨だけではなく、暴風による被害も想定し、対策を講じる必要性を感じた。また、被災した上に、電気が通じないことでオール電化のマンションでは調理はできない、車も出せない、有るところではトイレも動かないという声も聞いた。県民の不安もいかばかりであったかを思う。
今回の課題としては電力が東電だけに頼っている現実面からの課題も見えた。本県としても自然エネルギーへの転換など視野に入れ、情報と伝達システムの改善、自治体間の連携システムなどしっかりと検証し、その結果を災害対策に反映していただきたい。
2. ビッグレスキューかながわについて
8月31日に伊勢原市総合運動公園で開催されたビッグレスキューかながわは、私も当日視察した。警察、消防、自衛隊、在日米軍や医療関係機関など、129団体の参加があり、特にドローンや装着型ロボットなどの先端技術を活用した訓練には、今後の活躍には大いに期待もした。また、様々な民間企業の取組みの展示も大変興味深かった。
そこで、県が伊勢原市と共催で実施したビッグレスキューかながわにおける、民間企業との連携を中心に伺う。
問1 今回のビッグレスキューかながわの特徴を伺う。
問2 先端技術の活用については訓練だけでなく、展示による民間企業の参加もあったと思うが、どのような参加があったのか。
問3 今回の台風被害による停電の影響から、オール電化住宅に住む方々は食事やトイレに苦労される方もいた。そのような状況下での対応としても、ビッグレスキューで展示されていた障がいのある方も使えるバイオトイレや、停電時にも走る発電機として非常用電源としても利用できるFCVには期待も感じた。先日の知事の答弁では本県としても補助を出しているFCVは、全国トップクラスの導入数と伺っているが、災害時にも対応できるという面から各市町にはあるのか。
問4 今回の停電時など災害時の利用例はあるのか、どのような使用があったのか。
問5 大規模災害時における民間企業の先端技術の活用は、重要な視点であると思う。今後の「ビッグレスキューかながわ」などの防災訓練における、先端技術や様々な取組を持つ民間企業との連携について、所見を伺う。
(要望)
大規模災害時には、民間企業の資源も重要であり、先端技術を活用することは、より効果的な災害対応につながると思う。「ビッグレスキューかながわ」のような防災訓練などの機会を通じて、民間企業としっかりと連携を深め、実際の災害時に円滑に連携できるよう、取組みを進めてもらいたい。