
「持続可能なまち」
「誰もが幸せと豊かさを感じられる地域社会」
を作ります
無駄な存在は何もなく、それぞれが関わり合いバランスを取り合いながら続いている地球という星の営み。
私たち人間もそのバランスの中にいる存在ですが、目先の利益優先の経済システムの中で、自然環境も私たち人間社会の多くのことも犠牲になっています。
「国」や「地球環境」というスケールで考えると、「自分1人が頑張ったって何も変えられない」と思ってしまいますが、まずは、自分たちが暮らす地域社会を、「自然」「私たち人間の生活」、そして「経済」が、自然の生態系のように支え合うまちへとシフトさせたい。
ひとりひとりが幸せと豊かさを実感し、幸せと豊かさを次の世代へつないでゆける、そんな地域社会を共につくっていきましょう。

Profile
仕事と旅を通して見えた社会課題
ファッションデザインの専門学校を卒業し、バブル全盛期に当時「DCブランド」と言われていた大手ファッションブランドのデザイナーとして働いていた私は、やりがいも楽しさも感じながらも、どこか満たされない思いを感じることもあり、「もっと世界を知りたい」と何かを求めて仕事の合間を縫って様々な国を旅していました。
お金は無くとも心豊かな途上国の暮らし。実は知恵とテクノロジーの詰まったエコヴィレッジの暮らし。
外に出たことで日本を振り返ることができ、そこには「今後の日本社会が進むべきヒントがつまっている」と気がつくことができました。
そんな中で、バブルが崩壊。
価格競争が加速し、物づくりの構造も大きく変化。お世話になっていた各メーカーさんや、いわゆる下請け会社を経営していた父の会社も倒産や縮小など厳しい状況に追い込まれている反面、一部の企業や事業所はバブル期以上に利益を上げているなど、社会構造の変化、不公平とおも思える格差社会などに疑問を抱き始め、「人と地球が幸せになる社会づくり」を目指し、デザイナーの仕事をやめて独立。
ビジネスを通した「新しい豊かさ」の提案
独立を決意させるきっかけとなったスコットランドの環境教育などで知られるエコビレッジ共同体「フィンドフォーン」での20日間の生活。自給自足で自然と調和しながら有機栽培でお野菜を育て、愛情を持って料理し、自然と人に感謝しながら頂く食生活で体調も精神状態も大きく変わったことから、「食からはじまるエコライフ」をコンセプトに様々な事業を展開。コミュニティ・カフェの運営や海外視察ツアーなど、様々な場や機会づくり、また、NGOのフェアートレード活動や東北支援活動など通じて、共生社会を目指してきました。
還暦を機に、政治の道へ
オーガニックカフェを数店舗経営しながら、ケータリング事業、講師など様々なことを手がける毎日に、好きなことをやっているとは言え、都会のスピードの中で体も心も疲れている自分に気がつきました。
そんなとき、今の住まいである横須賀市西海岸を訪れる機会があり、海と山に囲まれた素晴らしい環境に魅了されて移住。
とは言え「優雅なリゾートライフ」とは程遠く、年老いた両親の介護、親がオレオレ詐欺にあう被害、両親の没後の身内の相続争い、更年期、長く家族として一緒に暮らしていた愛犬の介護と死など様々な問題に直面し、多くの女性が年齢と共に味わう現実を自ら体験しました。そして、世界や日本の問題に取り組んできた私が、より「地域の生活に密着した課題」に目を向けるようになったのです。
不登校の子どもを抱える友人の悩み。
安心して働ける場を求めるシングルマザー、障がいをお持ちの方、シニアの方、それぞれの思い、悩み、苦しみ。
そして、定年退職後に障害児童施設で働いていた夫の後押し。
意を決して、2019年4月の地方統一選挙で神奈川県議に立候補。
当選するには必須と言われる「地盤」(地元講演会や応援組織)、「看板」(肩書き・知名度)、「鞄」(選挙資金)の「三バン」のいずれもなく、他の候補者は全員が長く県議をつとめている男性ばかり、という無茶とも言える挑戦でしが、多くの方のご支援をいただき初当選させて頂きました。
その後4年間、横須賀市選出の神奈川県議会議員として活動する中で、まだまだ男性中心社会の神奈川県議会や日米軍事基地など特殊な事情を抱えている横須賀市行政の、それまで一般市民としては知ることも見ることもなかった内情や実情に直面しながらも、忖度なく切り込んだ質問をしたり、「これまで県政のことなど身近に感じたことはなかったけれど、気軽に相談できるようになった」などコロナ禍の中で大変な思いをされている市民・県民のみなさまへ助けになると思われる情報を届けるために走り回ったり、現状を変えるための努力を
還暦を機に、政治の道へ
4月29日をもって4年の任期終了。
ストレスにより体調を崩したことと身内の病が重なり2期目の出馬を断念したため、これからは個人として地域や地球環境のた目に活動する予定。
Album
※1 フェアトレード
開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することで、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す貿易のしくみ。
※2 エコビレッジ
エコロジー(自然環境保全)とビレッジ(村)をかけ合わせた概念。住民が支え合いながら、自然環境への負荷が少ない暮らしを目指すコミュニティ。
※3 フィンドフォーン
1962年にスコットランドのイギリス人夫婦と友人が始めたコミュニティ。スピリチュアルを軸にした暮らしに共感する人々が集まり、1980年にエコビレッジ計画を開始。現在は、自然と人の共存、人のあり方などを学ぶとなり、世界中から多くの人々が研修に訪れる場ともなっている。
※4 マクロビオティック
マクロ(偉大な)とビオ(生命)の合成語。1930年代に桜沢如一が提唱した食療法。身土不二・一物全体・陰陽調和を基本理念とし、自然の流れや秩序に沿って生きることで、健康で平和的に過ごせるという教え。アメリカでは久司道夫により広められ、和食ブームのもとになり、日本に逆輸入され注目された。
※5 パーマカルチャー
パーマネント(永続的な)とアグリカルチャー(農業)とカルチャー(文化)を合わせた造語。持続可能な農業をもとに、人と自然が調和して共存する暮らしを築く手法。オーストラリアのビル・モリソンが体系づけたものだが、日本の里山文化は、まさにパーマカルチャー的暮らしといえる。
※6 トランジションタウン
パーマカルチャー講師ロブ・ホプキンスが、2005年にイギリスで始めた市民運動。化石燃料に依存しない自然と共生した持続可能なまちづくりを市民の力で実現していく活動。全世界40ヶ国以上の市町村にトランジションタウンが存在する。
※7 エシカル
倫理的な。環境保全や地域・社会への考慮があること。エシカル消費とは、人と社会、地球環境、地域のことを考慮して作られたモノを消費すること。

1991年 ケニア
マサイ族居住区にて

2003年ごろ オーストラリア
パーマカルチャー実践サイト見学ツアー主催

代々木アースデー・イベント
C・Wニコルさんと「ジビエキッチン」開催

「ロハスライフ」コーディネーター
取材

クッキングクラス
講師
