

徳島県では最古の【三木家住宅】 国指定重要文化財 でもあると共に、阿波忌部(あわいんべ)直系の三木家は「麁服(あらたえ)」を作製し、宮中に直接届けられる唯一の「御殿人(みあらかんど)」です。
今回は平成の「大嘗祭」で「麁服」調進の任を果たされた、三木家住宅管理者でもある三木さんから直接お話を伺うことができました。
先ずは麻を栽培する畑を整地し、春に種をまく、間引きをしながら成長した麻を収穫し、 茎の天日干しから煮沸、皮を剥ぐなどの工程を経て麻の繊維を紡ぎ『麁服』が完成です。
『麁服』にできる麻は限られた場所でしか栽培できません。ひとつひとつに魂が込められる丁寧な作業と繊細な技術の工程古代からの伝統様式には日本人の心と共に深い意味合いも感じられます。
私自身、長年物創りにも携わり、物にも魂が宿るとも感じてきましたので、とても感動しました。
その後は樹齢約千年の御神木として崇められている大楠のある 大麻比古神社 へお参り 神社ではおはらいや魔よけのため、玉串やひも、さかきなどに精麻(国産大麻)を使っていることからも、麻と神事との関わりが古くからあったことがうかがえますね。
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